ドッグフードを食べていて肥満もなく食べる量にも満足していれば、あえて野菜を与えなくてもいいと思うのですが、手作り食の場合やドッグフードに無い物を与えたい、食べる量を増やして満足させたい場合には是非野菜を与える事をお勧めします。
特に手作り食では、バランスのよい食事には野菜は必要です。
野菜と一言で言っても「緑黄色野菜」と「淡色野菜」と分けたり、「食べる部位」で分けたりいろんな種類がありますが、できるだけ旬の新鮮なものが栄養素も高いので選びましょう。
それでは、肉にはないけど野菜にあるものを以下に書いてみましょう。
野菜(植物)に含まれる
「ファイトケミカル」と言われる体内の生理機能を活性化させる化学物質があります。このファイトケミカルは、植物が紫外線から身を守るために作り出された成分と考えられていますが、植物の赤、黄、緑、紫、黒などの色素成分や苦味や渋み、アク、香りの成分などを指します。
ファイトケミカルには、体の老化や細胞にダメージを与える活性酸素を消去する
抗酸化作用があると言われていますが、サプリメントの単身でとるより、ビタミンなどと相互作用で効果がでるので、野菜や果物から摂取することがいいとされています。
次に
「食物繊維」もお肉にはありません。第6の栄養素とも呼ばれる食物繊維には、腸管での余分な栄養素や毒素を排泄したり、血糖値の急激な上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑制したり、満腹感を与えてくれることなど肥満でお悩みのわんちゃんには、是非お勧めしたいですね。野菜以外にも海藻類のヌルヌルした成分も食物繊維(水溶性食物繊維)で、特にフコイダンは免疫力を高めたり、肝機能の向上や血圧上昇を抑制する働きがあるので注目されています。
もう1つお肉には殆どないものは、
「ビタミンC」です。ビタミンCはコラーゲンの合成から免疫力強化、抗酸化作用、抗がん作用、解毒作用などのたくさんの働きをしています。体内でも作る事ができますが、ストレスなどで消耗が激しく、体内にストックする事もできない事から、野菜や果物から摂る必要があります。更に、ビタミンCは熱に弱いために生で食べる方がより多く摂れます。(芋類の中のビタミンCはデンプンと結びついているので、加熱しても大丈夫です。)
以上の事から野菜を食べる事が、体にプラスであることが分かっていただけたでしょうか?これは、パートナーのワンちゃんだけでなく、飼い主さん自身も健康になるためにいい事ではないかと考えています。
では、一緒にどんな野菜から食べようか?と思ったら、デザイナーズフード・ピラミッド(アメリカの国立癌研究所でがん予防の効果の可能性のある食品リストを分かりやすく表した図:人の食事栄養から)を参考に決めるのもいいと思います。しかし、同じ物ばかりでなく、いろんな物を食べる事を心がけてください。まだ、未知の栄養もあるかもしれませんし、いい物でも過ぎれば害となります。ちなみにニンニクがもっと効果があると書いてますが、ネギ科の植物なので犬では玉ねぎ中毒を起こします。ただ、ハーブの観点から言えば、ニンニクをすこーし磨り下ろしたものは、体によいと推奨してありました。
野菜についてそれぞれの特徴を書く事を考えていましたが、なかなかまとめにくく、それなら野菜が必要だと思える事を書く事にしてみましたがいかがでしょうか?
読みにくい文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。